我が家の外壁は「白の塗り壁がベースで1階の一部がカラマツ板張り」という仕様を
ファーストプランの時から提示されていました。
白の塗り壁に異存は無かったのですが、問題は板張り。
板張りの外壁はどうしても雨掛かりによる劣化が激しく、
また劣化した板がグレーに変色するのが、どうしても許容できません。
内外装ともに「経年変化による『味』を楽しめる家にして欲しい」という要望を出していましたが、
私にとって板張りの変色は味ではなく、ただの劣化としか捉えられないのです。
代替案として、錆びさせた鉄板張り(旧い車に乗る人間はすべからくサビが嫌いなのですw)や
銅板張り(私は是非やりたかったのですが家内と長男が猛反発)がありましたが
どれも採用とはなりませんでした。
取りあえず「板張り問題」は置いといて、
白の塗り壁はどういう仕上げを想定しているのか聞きました。
「今のところではベルアートを想定しています」
ベルアートが何か知らなかったので、過去の施工例の写真を見せてもらいました。
他の写真を色々見るうちに、あれもイイ、これも悪くない、となって最終的に
「ベルアート吹き付け(白)」と「モルタル櫛引仕上げ(グレー)」の
どちらかが良いのでは、となりました。
・・・・・けど、写真じゃもうひとつイメージが湧きません。
「どこか実際に見られるお宅はありませんか? 外装なら外からでも見えますし」
と言って教えてもらったお宅はベルアート、モルタル櫛引ともにお使いになっているとの事。
帰り道の途中に少しばかり遠回りすれば行ける場所なので、ちょっと寄り道する事にしました。
教えてもらったお宅に到着。
通りすがりのフリをして遠巻きに外壁をこっそり見ます。
何だかもの凄く後ろめたい感じがするのはナゼでしょう?(笑)
そしたら偶然、お施主さんが玄関から出てこられて思い切り目が合ってしまいました。
トボける訳にもいかず、思い切って事情を話したら快く見せて下さいました。
「中に入って近くでご覧になられたら?」と勧めてくださったので
ご好意に甘えさせてもらって庭先に立ち入らせてもらいました。
「よかったら、家の中も見て行って下さい」と仰ってもらいましたが、夕食時だったのでさすがに固辞しました。(^^;;
築10年程でメンテナンスは何もしていないとの事でしたが、
ベルアートもモルタル櫛引も年月を経てとても良い風合いになっていました。
我が家もこのどちらかで仕上げてもらいたい、と思いました。
逆にどちらも気に入ったので、選べなくなって困るくらいです。(笑)
それから板張りではないのですが、カラマツ(キシラデコール塗装)を
使っている箇所もありました。これも雨ざらしでノーメンテとの事でしたが、
劣化は見られないどころか、これまた良い風合いに「育って」いました。
これなら、という事でカラマツ板張りも採用が決定。
お施主さんには「頑張ってm1さんとケンカして下さいね。言いなりになっちゃダメですよ」
とアドバイスをいただきました。
まぁケンカはしてませんが、かなりムチャを言ってる自覚は有ります。(^^;;
思い切っていってみて良かったです。
(このブログをご覧になってはいないでしょうが)
お施主さん、ありがとうございました。m( _ _)m